週刊中年オッサンデー

中年おっさんの趣味や日々のくだらない話

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貴乃花に思う

あのクズ職人(靴職人?)の花田優一には本当に呆れるよ。

 

確かに貴乃花も昔から偏屈で頭が固すぎるイメージが強いけど、

優一が作った借金で解雇された事務所に、その借金を返す為に貴乃花自ら所属していたとは、ビックリというか、聞いて呆れたわ。

結局偉そうな事ばかりほざいているけど、親の七光りで仕事させて貰って、挙げ句の果てに好き勝手して親に尻拭いさせてんだからな…。

 

甘やかしすぎた元嫁河野景子との関係が悪化したのも、元はと言えばこのバカ息子のせいだったのか..。

 

しかし、これ程までに周りの人間と次々にいざこざを起こして、そして皆蜘蛛の子散らした様に離れて行くのを見ていると、確かに貴乃花にまるっきり非がないわけではないとは思うのだが、それでもあれほどの大横綱だった人間が、どんどん孤独になって行くのを見ているのは、あまりにも辛いものがあるんだよな..。

 

本当は相撲界に残ってもらって、あの小憎たらしい白鵬八角理事長を何とかしてもらいたかったけど…。

 

昔、初優勝を決めた千秋楽のTV中継を見ていて興奮した俺は、いてもたってもいられなくなって、そのまま電車に乗って中野新橋まで優勝パレードを見に行ったんだよ。

手を振る貴花田の横には優勝旗を持った兄の若花田が、そして藤島部屋では父で親方の先代貴ノ花と母で女将さんである憲子さんが涙で出迎えた。

その光景に日本中が涙したし、俺も号泣した。

まさに新時代の到来とニューヒーローの誕生、若貴相撲ブームの幕開けであったのだ。

 

あの当時、誰が今の貴乃花の未来を想像していただろう。

あれほど日本中が憧れた家族はあっけなく崩壊し、仲良しだった兄とも絶縁状態。

自分を担ぎ上げてくれた仲間である親方衆にもそっぽを向かれ、弟子や後援会等の支援者も離れていき、おまけに最愛の理解者であるべき妻も子供たちも離れていった。

 

口下手で誤解されやすいのもわかるし、曲がった事が許せないのもわかる。

不器用なんだよな....。

きっとそういう生き方しか出来ないのだろう。

 

むしろ自ら選んで孤独に生きようとしている様にも見えるし、それが逆に男らしくて魅力的にも思えてしまう。

 

俺はそうなりたくないな..と思う反面、そんな無骨な生き方にどっかで憧れてしまうんだよね。

 

男は黙ってサッポロビール

 

『自分、不器用ですから...』の高倉健

 

自分がこの先、どうなるかなんて誰もわからない。

このまま家族や周りの人間にずっと支えられて生きられる保証もない。

 

もしかしたら、いつか本当に独りぼっちになってしまうかもしれない。

けど、貴乃花のような強靭な精神力があるわけでもなく、

きっと孤独に打ちひしがれてあっけなく消えていくのかもしれない。

 

人は一人では生きられないというけど、結局は皆んな一人なのである。

 

息子とまで揉め出した貴乃花を見て、そんな思いを巡らせてしまった。