週刊中年オッサンデー

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山下久美子 その3 『微笑みのその前で』

山下久美子のキャリアの中でも、布袋寅泰の存在を外しては語れない。

実際、公私ともにパートナーとなる布袋とタッグを組んでからの楽曲は、それまでとは一線を画したよりロック色の強いテイストが色濃くなって行った。

 

それまでのポップスよりの山下久美子に馴染んでいた俺らにとっては、戸惑いを隠せなかったのも事実であり、実際それからはリアルタイムであまり聴く事もなくなってしまった。

 

しかし、改めて当時の楽曲を聴いてみると、さすがに脂の乗り切っていた布袋寅泰の才能が溢れまくっている素晴らしいナンバー&パフォーマンスが多い事に驚く。

 

今でも布袋寅泰の『すべての楽曲の中でのベスト1』として語り継がれる『微笑みのその前で』は、氷室京介や吉川晃司ではなく山下久美子が歌う事によってベストと思わせる曲のクオリティーが素晴らしい。

布袋がバックでギターを奏でるライブパフォーマンスももちろん良いのだが、別れた後も歌い続けるそのライブでの熱唱も胸に刺さる。

 

布袋はBOOWYやCOMPLEX時代の曲はソロでも演奏するのだが、山下久美子とのキャリアの中で生まれた楽曲は一切触れられない。

公私を共にしたその時間を大切に思っているからこそ演らないのか、逆になかったこととにしてしまっているのか、はたまた今井美樹が怖いのか(?)、とにかくこの曲のバックでギターソロを弾く布袋がもう見れないのかと思うと、余計にせつなさが増すのである。

 


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