いったいどの位インスタントラーメンを食べてきたか?
ある時、ふと思った。
『今まで生きてきて、インスタントラーメンいったい何個食っちまったんだろう?』
なぜならば、
『カップラーメン=体に悪い=食べてはいけない』
という構図が、出会った当初からずーっと頭のどこかに引っかかっているからである。
小学校の給食がない日は、親の仕事の都合もあり、昼飯を自分で用意して食べる事が多かった。
初期の頃は袋麺の方で、何故かいつも家には箱で備えてあった。
サッポロ一番みそラーメンの記憶が物凄く残っているのだが、俺はサッポロ一番塩ラーメンの方が好きだった。
そのうち新商品が出ると、とにかく食べてみないと気が済まないようになっていた。
せんだみつおがCMに出ていた、ちびろくという小さめのサイズのインスタントラーメンが6個入って、
『僕はちび1、ママはちび2、パパはちび3』
というような、食べる量を調整出来るのが当時は画期的だった。
いずれにしても、インスタントラーメンを作る事が小学生の頃の俺の唯一の特技でもあった。
カップラーメンも食いまくった。
中学生の頃は、部活の帰りや友人宅でのおやつ、深夜の受験勉強の合間にと、1日に2回は食べていたのではないだろうか?
固形ルーが丸ごと入った、このカレーヌードルが思い出深い。
たまねぎのシャキシャキとした食感が何とも言えず、スープまで飲み干したものだ。
『こんなにインスタントラーメンばっかり食って、大丈夫なのか?』
という、若干の不安に怯えながらも、
『次回からは食べるのを控えるようにしよう!』
と自分に言い聞かせながらも、今日まで俺はその誘惑に負け続けて来たのである。
今でこそ中年になり、出来るだけ塩分を取らないようにと気を使うようになったおかげで食べる機会も極力減らしてはいるが、それでも月平均5個(週1ペース)は食べていると思う。
仮に月5個としても年間60個。
×40年として2400個。
毎日食べていた時期を考えたら、その倍以上は余裕で食ってる筈である。
インスタントラーメン5000個......いや絶対にもっと食ってる。
考えてみたらコーラや、コンビニのおにぎりや弁当、サンドイッチ、もっと遡れば俺らが子供の頃のお菓子などはほぼ、合成着色料等の添加物だらけだった。
今でこそ何でもかんでも健康志向になり、甘さ控えめ、塩分控えめ、添加物不使用など当たり前のように体に優しくなっているが、俺らの頃は何でもかんでもただ甘ければ良いみたいな感じで、みんな虫歯だらけだったし、その歯磨き粉でさえ甘ったるいバナナ味とかあったからな...(笑)
歯みがきながら美味しくて、つい飲みこんでしまったりしたもんだよ。