ただ一つの君が人生の時
最近リリースされた浜田省吾の
Welcome back to The 70's Journey of a Songwriter since1975
というDVDを見た。
70年代に発表した曲で構成されたライブなのだが、その選曲がオッサンにはかなりグッとくるものがあった。
特に『ラブトレイン』に収録されているナンバーは、せつなくていいんだよね(涙)
中学2年生の頃、初めてこのアルバムを聞いた時には、スカスカのアレンジと軟弱な歌声に驚き、『何じゃこりゃ?!』と、違う意味でかなりの衝撃を受けたものでした。
当時は『愛の世代の前に』と『Promised Land~約束の地』が好きすぎて、
何度も何度も聴き込んでいただけに、そのギャップに驚かされたものです。
『Home Bound』から所謂メッセージ性の強い、ロック色の濃い曲作りやスタイルに変貌していく(本人曰く戻っていく)と思うのですが、そのポップ期からロック期への過度期に作られたアルバムが『君が人生の時』
俺が初めて浜田省吾のアルバムを手にしたのが、このアルバムでした。
思えば夜のAMラジオで、ロッテリア提供の『HOT HOT HIT 』という番組があって、
鈴木ヒロミツがDJやってたと思うんだけど、突然浜省に代わった時期があったんだよね。
当時、小学生だったんで、もちろん『浜田省吾』なんて誰かも知らなかったし、確か10分程度の番組だったと思うんだけど、最後に浜省の新曲を流すんだけど、その時聴いたのが『さよならにくちづけ』っていう曲で、何故かその曲がすごく気に入っちゃって、当時ラジカセにその曲が流れるとTDKとかのカセットテープにガチャンと録音したりするんだけど、ほとんど間奏の前にはフェードアウトされてCMに入っちゃうという...(笑)
その録音した1分にも満たない部分のメロディーを何回も何回も巻き戻しては繰り返し聴いてたんだよね
今日ははもっと長く流してくれるかな?と思いながら、毎晩カセットの録音ボタンに手をかけタイミングを計りながら(笑)、ラジオの前で格闘していたものです。
なので、『君が人生の時』というアルバムを手に入れるまでは、フルでその曲を聴いた事がなかったという...
当時は家にステレオもなかったので、カセットテープで買ったんだよね
今でも大事に保管しているカセット版の『君が人生の時』
なのに今ではカセットが聴きけるデッキが無いという(笑)
1曲目の『風を感じて』を聴いて、
『これ、カップヌードルのCMの曲だ!』と興奮して一安心したのを覚えてる。
なにせ、『さよならにくちづけ』と『青春のヴィジョン』以外は知らなかったので、
他の曲外したら、どうしよう。。。ドブにお金を捨てたようなもんだ。。。
といった、一種の賭けみたいなもんがあったんだよね、アルバム買うって
でも1曲目が当たりだったので、これは無駄遣いにならない確信を持ち、
で、初の『さよならにくちづけ』のフルバージョン
♪ 君の白い胸が震える 僕のベッド灯を消した夜 ♪
意外にHな歌詞だったので、小学生の俺は衝撃を受けたものでした。
以前、浜省のナンバーで一番好きなのは『ON THE ROAD』と書きました。
では、浜省バラードでNO1は?と聞かれたら、迷わずこう答えます!
『君が人生の時』
おそらく一番長く、それも小学生の頃から聴いているので、個人的な思い入れも強いのだとは思うのですが、それでも愛してやまないこの曲
『Sand Castle』からの各バラードアルバムにも収録されないのがまたいいんです!!
♪ Time of your life 抱きしめるがいい ただひとつの君が人生の時 ♪
当時は歌詞の意味なんかまったくわからなかったけど、
それでもこの壮大なメロディーに心を鷲づかみにされた。
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~振り返れば、子供ながらに心が震えたメロディーがあった。
その2曲に匹敵するくらいの衝撃を受けた。
しかも友達はおろか、兄貴や家族も誰も知らない、TVでも流れないこの曲
『もしかしたら世の中で俺しか知らないんじゃね?』
なんて思ったほどの衝撃と感動を受けたこの曲!
その後、『丘の上の愛』や『陽のあたる場所』、『愛という名のもとへ』、『愛しい人へ』などなど名曲が続々と出たけど、やっぱり俺の中ではこの曲が一番かな