週刊中年オッサンデー

中年おっさんの趣味や日々のくだらない話

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すべては移ろい消えてく〜思い出のファイヤーストーム

バブル絶頂期の1986年、大学入学と共に東京で暮らす事になった。

若かりし日、19の春である。

 

 

その年の夏にリリースされた浜田省吾のニューアルバム『J-BOY』

2枚組というボリュームで、当時はまだアナログ盤で買った記憶がある。

 

 

当時は買ってすぐに帰りの車や電車の中で聞く事が出来なかった。

とにかく一刻も早く家に帰って、ステレオの前で針を落とすしかなかったのだ。

 

その分、一発目に出て来る音のワクワク感はハンパなかった。

 

先行シングルで発売されていた『BIG BOY BLUES//SWEET LITTLE DARLIN'

『LONELY//もうひとつの土曜日』が収録されている事(録りなおし)や、

『路地裏の少年』のロングバージョンが収録される事、

昔ライブで演っていた『19のままさ』『遠くへ』を初レコーディングする事など

アルバム発売前から内容がある程度わかっていたので、

それまでのアルバムに比べると、それ程期待感も抱かなかった。

 

なぜならそれまでに聴いた先行シングルが、あまり好みではなかったからだ。

 

当時は今のように、曲の途中で簡単に次の曲に飛ばすという事も出来なかったので、

とりあえずレコードが回っている間は歌詞カードやアルバムジャケットを眺めながら

我慢して(?)聴いていたものである。

 

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 このアルバムで浜省はオリコンNo1のチャートに上り詰めた。

ライブの箱と共に、浜省自身がどんどん巨大化して遠くなっていくように思え、実際そこからチケットは取りづらくなっていく。

 

そんな事もあってか、個人的には残念なアルバムに思えた。

 

J.BOY

J.BOY

  • アーティスト:浜田省吾
  • 発売日: 1999/09/29
  • メディア: CD
 

 

そんな中でも気に入って繰り返し聞いていたのが、

1枚目のA面(レコード)の3曲目~ラストまでの3曲である。

 

『AMERICA』~『思い出のファイヤーストーム』~『悲しみの岸辺』

この3曲とこの曲順の流れがすごい好きで繰り返し聴いていた。

 

『悲しみの岸辺』などは、それまでの浜省の壮大でメロディアスなバラードとは打って変わり、ミディアムスローのR&B調であっさりとなんとなく盛り上がりにかけるサビなのだが、聴けば聴くほど染み入るようになった。

 

そして、あれから30年以上が経ち、この歳になるまでに様々な経験をしてきたが、

いつも励まされてきたフレーズは『J-BOY』でも『路地裏の少年』でもない。

 

 

~答えなどないのさ 悲しむこともない すべては移ろい消えてく~

 

 

このフレーズにいつも救われてきたような気がする。

 

数々の別れや失敗を繰り返して、その都度落ち込んで、

悩んだり、考えて、そして持ちこたえてきた。

 

そんな時にいつもふと思い浮かぶメロディー、このフレーズ

 

今でもふと自分に言い聞かせようとする場面に出くわすと、
自然にこのフレーズが湧き出てくる。

 

 

~答えなどないのさ 悲しむ事はない すべては移ろい消えてく~