泣くな、井上
シーズン終了後、振り返った時に間違いなくベストゲームの一つの上げられる試合だった。
井上の涙にもらい泣きしてしまった。
チャンスでまったく打てなくて苦しかったのだろう。
見ている方はたやすく文句を言いながらイライラをつのらせてはいたが、打てない選手本人からしたら、もっと辛くて苦しい思いをしている事だろう。
苦手の楽天戦で大嫌いな則本に押さえ込まれ、またしても大地にいいように打たれて序盤から負けフラッグが立っていた。
ソフトバンクの連敗からずるずるとこのまま行ってしまいそうな嫌な雰囲気すら漂っていたかに見えた。
『石川、こんなんで本気でメジャーで通用すると思ってんのかよ?』
などと文句タラタラとイライラしながら見ていた。
そんな中でも、西巻と藤原の連続安打からの高部の一発で決めた送りバントまでの流れはほんとに胸が踊ったし、ここで安田に...というワクワク感は半端なかった。
同点に追いついた後の益田の投球にも痺れた。
憎き大地を見逃し三振に取ったボールや、島内が力なく振りに行った最後のボールなどは魂がこもっていた。
結果的にこの益田のピッチングがサヨナラを引き寄せたのは間違いない!
ビハインドでの代打翔平、最終回の福田、井上の逆方向へのバッティングは繋いで勝とうというマリーンズ本来のチームバッティングに徹した姿勢に見えた。
今日からも涌井、岸、そして有原とエース級との対戦が続くが、粘って繋いで点を取っていくマリーンズの野球を是非、見せて欲しい。
そして、いよいよチェンがマウンドに立つ!
今日も胸が熱くなる試合を期待してるよ。