Still I'm In Love With You/角松敏生 80年代の名曲~夏のうた⑦
リアルタイムで聴いてた訳ではないのだが、昔付き合っていた彼女が好きで良く聴いていた。
それほど興味も持てなくて聴き流してしまっていたのか、正直あまり印象にも残っていなかった。
それからしばらく経って、彼女と別れた後にこの曲が入ったCDが俺の部屋から出てきた。
正確には俺の他のCDの(ケース)の中から出てきたのがこのアルバムだった。
中身を取り違えたままお互い持ち帰っていたのだろう、昔はしょっちゅうそんな事があったものだ。
本来聴きたかったCDではなかったのだが、仕方なくそのCDをカーステにセットした。
コーラスから始まるその曲は、後にオリジナルとは違うアレンジのバージョンだと知った。
それまで何度か聴いていたのだろうが、じっくりと聴くのは初めてだった。
夏が今年も街包みだす
何もなかったように
何もなかったかのように
かなうはずない愛追いかけて
ここまで来たけれど
やっぱり忘れられない
お互いに納得して別れたはずのその彼女が大好きだったこの曲
当時はまともに聴こうともせずにいたけど
こんなにもせつなくていい曲だったんだ...。
もっと真剣に聴きこんでいたら、この曲のせつなさを共有出来ていたら....
そう考えながら聴いていたら自然と涙が込み上げてきた。
若さにまかせて自分勝手に生きてきて、本気で人と向き合う事をしてこなかったんだとこの時初めて気がついたのかもしれない。
いい曲だな...。
歌詞もメロディーも、そして歌声も...
アコースティック1本でのこの歌声には鳥肌が立った!
そして今年もまた夏がやってくるんだよな
生きてる限り、何度でも