もちろん名前は知っていたが、それまでまともに曲を聴く機会もなかった。
山下達郎のプロデュースやツアーのバックコーラス参加というイメージだけが先行してしまい、何となくそんな感じ(?)なのだろうと決めつけていたのもある。
そして月日は流れヤフーニュースの一報で死去した事を知ったのだ。
しばらく名前を聞く事もなかったような気がしていたので、もしかしたら闘病生活を続けていたのだろうかと考え調べてみたのだが、なんと
驚くべきことに直前までライブ活動を精力的に行っていたのだった。
アコースティックギターを弾きながら歌う『BoysLife』の動画を見つけ、そのメロディーと突き抜けるようなヴォーカルに心を揺さぶられてしまった。
そして発表してから30年も経っていたこのメロディーと歌声に気づかずに過ごしてきた自分を悔やんだ。
しかもそのアーティストが亡くなってしまっただなんて.....。
俺はすぐにこの曲をアルバムタイトルにした紙ジャケット仕様のCDを手に入れた。
カーステレオから流れる1曲目『BOY'S LIFE』の疾走感と伸びのあるヴォーカルが気持ちよくて、ついついアクセルを踏み込んでしまう。
どこからか懐かしい夏の香りがしてきて、なんだか胸が熱くなるのだ。
今年もまた熱い日差しがやってきた。
そしてまた今年も、出勤前に『BOY'S LIFE』をカーステに押し込むのだ。