週刊中年オッサンデー

中年おっさんの趣味や日々のくだらない話

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屁のホームラン王(KING OF HE)

俺は昔からよく屁が出る。

 

一説によると早食いが影響しているからだとか、麺類をすする時に空気を吸い込んでいるからだとか言われているが、実のところは定かではない。(チコちゃん?)

 

思えば小学校の野外研修でキャンプに行った時の事、
夜の大テントの中で友達と屁の数を競い合った。


当時の俺は王貞治一本足打法を真似て、足を上げるタイミングで屁をこく…というダイナミックかつ、高度な技を持ちあわせていたのだが、そのおかげもあってかあのハンク•アーロンさえも寄せつけないほどの勢いで屁を量産し、見事に第1回屁のホームランキングに輝いたのである。

 

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※イメージ画(自作)

 

 

思えば小学生時代、賞というものにはまるっきり縁のなかった俺にとって、
それが唯一の輝かしい記録(記憶)でもあった(?)

 

 

中学に入るとカセットテープに自分の屁の音を録音し、当時の流行っていた歌謡曲などにその屁色を重ねてリミックスする高度な遊びにハマった。 

リズムがブレイクする合いの手に屁の音を入れてみたり、スネアやバスドラを一発ぶち込むタイミングで豪快な屁を入れる...といった感じ(←アホ)

 

今で言えば、B'zの 『♪ ウ・ル・ト・ラ・ソウル!!』の後に思いっきり屁の爆音を入れる...といった具合だ。

 

あまりマイクに尻を近づけてしまうと、せっかくの屁の音が割れてしまったり、変なエコーがかかったりしてしまう為、いかにクリアな音色で録音するか細心の注意を払ったものである。

出来るだけ生の音源を録ろうとして生ケツのままマイクを向けた事さえあった。
しかしこれはハウリングを起こしやすいし、一歩間違えると大惨事を巻き起こしかねないので、くれぐれも良い子のみんなはマネしないようにしてほしい。(←誰が?)

 

数々のベストテイクを集めた『ベストオブ★屁』TDKのカセットテープに録音し、友達に聞かせて喜んでいたアホな少年だった。

 

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そんな俺も高校入学時には既に生涯記録869発の屁を放ち、憧れの王貞治の記録をあっさりと超えてしまったのであった。(自伝『869発』より)

 

ところが状況は一変した。

当然の事ながら自分の年齢の経過と共に、いつでも屁をこいて許される状況下ではなくなって行くのである。

気がつくと常にホームラン狙いのフルスイングだった俺も、ケースバイケースで技術と頭脳を駆使しなければ生き残れない(屁をこけない)転換期に来ていたのであった。

 

大きいのを狙わずに単打で繋いだり、時には我慢の末にファーボールを選ばなければいけないのである。(?)

しかし、あのバントの名手川相ですら約9割の犠打成功率であったように、常にノーミスというわけにはいかない。

 

勝ちを急ぎすぎたあまりに、出し切る寸前に予想外の残り音が漏れてしまう事もあった。

朝帰りをして、そーっとドアを閉めようとしたのに最後にパタンと音を出してバレてしまうようなものである。

 

また、音は漏らさなかったにもかかわらず、地下鉄サリン事件並みに悪臭を放ってしまい、時には犠牲者を出してしまう事もあるのだ。

 

 

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実に無念である。

 

胸で十字架(クロス)を切りながらもそっと残りっ屁を放ち、とどめを刺して逃げる俺…。

まさに振り逃げで一塁ベースを駆け抜ける時のように、スッキリとしたようなしないような、何とも言えないもやもやとした感情に包まれるのであった。

 

そのうち、握りっ屁という更に非法な技もマスターするようになった。

隠し球のような、実に姑息なテクニックである。

 

咬まされた方はたまらない。

この上のない屈辱感と不快感の中、きっと殺意すら覚えた事であろう。

今さらながら、よくここまで報復のピーンボールを受ける事もなく、無事に生きてこられたものである。

 

しかし、悲しい事に歳を重ねるにつれ、自分の感覚に少しずつズレが生じてきたのである。

完全に芯で捉えた筈なのにつまらされた感じ…

快心の一撃と確信して放った一発が、何故かミスト噴射したりするのである(謎)

 

スポーツ選手ならば清く引退すべき状況なのであろうが、それを許してはくれないのである。

 

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この先、あと何年かわからない。

雨の日も風の日も

 

365日

おなら(屁)と共に走り続けなければならないのだ。

WITHコロナならずWITHオナラである(?)

 

そして俺は、日々の屁に関する出来事をこのブログに恥をしのんて綴る事にした。

 

今まで出会った屁仲間や、屁家族、そしてこれから出会うであろう全ての屁国民に捧げます。

 

屁をこきまくって50年

現在まで、俺を『スカンク』と呼ぶ奴が一人も現れなかった奇跡に感謝を込めて…